“くるくるストロー(*)”で作った ILC モデルでデコレーションされたTDR引き継ぎパーティのケーキ。画像:Cherrill Spencer氏。
(*訳注: アメリカにある、途中がくるくる回ったりしてふざけた形をしたストロー。パーティなどで、おふざけで使われる。例えば「ジュースのコップに入れられたストローが途中メガネの形にくるくると回り、メガネ状の部分を目にあてがったうえで、もう一方の端を口にくわえてジュースを飲む」などとして使われる。様々な形のものがある。)
6月12日にILC技術設計報告書(TDR)の引き継ぎを祝っていたのは、東京大学、欧州合同原子核研究機関(CERN、スイス・ジュネーブ)、Fermilab(米、シカゴ)だけではなかった。ILCに取り組むSLACの職員は、独自のパーティを開いていた。このグループはアメリカ、シカゴでのイベントのライブ・ストリームを見ながら、”くるくるストロー”で出来たILCでデコレーションされたケーキを味わった。
およそ35人のSLACの職員は、FermilabでILCのGDEディレクター、Barry Barish氏から将来加速器国際委員会(ICFA)のPierre Oddone議長にTDRが引き渡される様子を見るためにストリ−ム放送が映し出されている部屋に集まった。この部屋に集まらなかった多くの人々もSLACの物理学者Nan Phinney氏による、電子-陽電子コライダーの25年の歴史の講演を見るために、自室で早めにチャンネルを合わせた。
SLACの電磁石エンジニアCherrill Spencer氏はパーティを企画した。会場は、加速器部門役員会が収まるSLACの新しい研究支援ビル。彼女は、ILCに取り組んだ人々に彼らの労働の成果をお祝いする機会を提供したかったのだ。
「ここいる私たちの多くは、リニアコライダーに取り組むことに生涯の半分を費やしてきました」と、Spencer氏は語る。
パーティの出席者は、ILCの装置を設計したり、プロトタイプをつくったり、ビームラインの構成要素のコスト評価を担当した、SLACのエンジニア、スタッフ科学者、加速器物理学者ら。必要とされるビーム・エネルギーの値のような仕様の決定に取り組んだ、SLACの理論物理学者も参加していた。
パーティ出席者のなかには、ILC加速器・測定器インターフェース(MDI)共同作業グループのSLACの代表Tom Markiewicz氏もいた。MDIグループの仕事は、プッシュプル測定器システム、衝突点での収束、衝突へのビーム輸送などの設計だ。
Spencer氏の2004年のさよならNLC(*)パーティで、Spencer氏のNLCのラベルが付いたブランコを分解する、SLACの物理学者とエンジニア。画像:長橋なおみ氏。
(*訳注:NLC (Next
Linear Collider)は国際チームによるリニアコライダーの研究開発が始まる前まで、SLAC が単独で研究していたリニアコライダー)
パーティについて、Markiewicz氏は「それは素晴らしかったが、私たちが建設開始するときのほうがもっとすばらしいのです」と語った。
Spencer氏は、TDRの完成に、満足感を覚えていた。
「私たちのほとんどは、現時点ではもうILCの研究から離れています」と、Spencer氏。「しかし、数百ページにも及ぶ報告書に書かれたことには、私たちがこれまでに行ってきた仕事が記述されています」
彼女のILCに関する研究は、13,000台の電磁石の設計とコスト算出などである。ごく最近、彼女はILCのダンピングリング用電磁石の設計とコスト算出について、改めて手伝った。
TDR引き継ぎパーティは、Spencer氏が計画した最初のリニアコライダー関連のパーティではない。2004年9月、Spencer氏はパロアルト(*)の彼女の家の裏庭で「さよならNLC」パーティーを主催した。(*訳注:SLAC
の近くの町) これはリニアコライダーの研究が国際共同開発による
ILC に移行した時に、ドイツ電子シンクロトロン研究所(DESY)のTESLA方式が選ばれ、SLACで研究していた NLC の方式が、選ばれない事が決定した直後の事であった。
SLACの次世代リニアコライダー(NLC)の方式は、銅を使った常伝導加速空洞、つまり室温の高周波加速システムが盛り込まれていた。DESYのTESLAは、超伝導技術を提案しており、これがILCに採用された。
ICFAがILCにこの TESLA方式を選んだとき、Markiewicz氏やSpencer氏のような、SLACの物理学者はNLCの研究に取り組むことからはなれ、新たにILCの研究へと移った。
2004年、NLCの記念品を“埋葬”した直後のSpencer氏宅の裏庭。(訳注:”碑”には「NLC よ安らかにに眠れ」と書かれている) 画像:Cherrill Spencer氏。
NLC から ILC への転換後、気持の整理をすべく、Spencer氏は、「さよならNLC」パーティに25人の物理学者とエンジニアを招いた。パーティでは飲食をするだけでなく、庭にあった古いブランコをNLC に見立て分解し、その跡地にNLC 関連アイテムを”埋葬”する為の穴を掘った。
「大きくなった娘が裏庭にブランコを持っていました。私はそれを分解して欲しかったのです」と、Spencer氏。「私は、ブランコのいろいろな部分にラベルを貼り、NLCのいろいろな部分、例えばダンピング・リング、直線加速器、ビーム輸送などと、名前をつけました。私の物理学者とエンジニアの同僚の多くは、非常にすばやくブランコをを分解してくれました」
ブランコを分解した後、Spencer氏とSLACの同僚とその家族らは、ブランコがあった場所に穴を掘って、NLCの思い出の品々を箱にいれて埋めた。直線加速器の図、1996年のNLCに関するスノーマス・レポート、パルス形成ネットワークコイル・ストラップは、今日まで芝生の下に埋められたままである。
「私は、祝う何かがあるとき、そして、私たちが失望した時に気持ちを切り替える為に、祝うのは良い事だと思います」と、Spencer氏は、2つのパーティのことを語った。
NLCパーティは「さよなら」パーティだったけれども、Markiewicz氏はTDR引き継ぎパーティははじまりのパーティと考えることができると述べた。
「私たちはTDRのこの引き継ぎにより、日本の研究者が日本の政府にILCを建設するという提案をする際に必要な確固とした技術的な根拠を持つ事を望んでいます」と、Markiewicz氏は語った。
次世代の高エネルギー電子-陽電子コライダーに対する中国の戦略、議論される
(China’s strategy on next-generation high-energy electron-positron colliders discussed)
YiLin Liu
| 27 June 2013
次世代の高エネルギー電子陽電子コライダーに対する中国の現状と将来の戦略を議論する科学者。画像:Yilin Liu氏。
6月12日-14日まで、「次世代の高エネルギー電子陽電子コライダー-現状と将来戦略」に関する第464回の香山科学会議は、北京の香山ホテルで開催された。会議には、中国の11の研究機関から理論物理学、実験物理学、測定器、加速器の35名の最前線の科学者が参加した。
会議は、Yifang Wang氏(中国高能物理学研究所:IHEP所長であり、リニアコライダー国際推進委員会(LCB)メンバー)の基調講演からスタート。Wang氏は「次世代の高エネルギー電子-陽電子コライダーは、高エネルギー物理学の最前線である。それは一般に科学技術で決定的な重要性を持ち、そして、中国の不在はありえないことです」と指摘した。
科学者は、国内外両方における、素粒子物理学の高エネルギー-フロンティア実験と、現在の研究プログラムについてレビューした。彼らはまた、次世代の高エネルギー電子-陽電子コライダーに対する中国の戦略についての議論も行った。Jie Gao氏(アジアのリニアコライダー運営委員会議長であり、LCBメンバー)は、「LCの国際協力状況とヒッグスファクトリーとその将来」というタイトルで講演を行った。講演のなかで、Gao氏は中国の国内プログラムに加え、ILC共同研究に中国が参加することの重要性を強調した。
香山科学会議と同時期に開催された、ILC TDRイベントは、ILC技術設計報告書(TDR)の公式な完成を祝し、長年にわたり全世界的で強調的に行われたILCに関するR&D活動の成功を示すものである。Yifang Wang氏はTV会議システム経由で東京で開催された式典に参加し、スピーチした。彼は次のように強調した。「2004年8月、ICFAは北京のIHEPでILCに採用する技術を発表しました。今日、中国の高エネルギー物理学研究者コミュニティを代表して、私は私たちの力強い思いとILCに対する全面的な支援をみなさんと共有できることを光栄に思います。私たちは、確実にILCの一員であり,それに貢献していきます」
香山科学会議で、科学者はヒッグスファクトリーと呼ばれる次世代の電子-陽電子コライダーは、中国の高エネルギー物理研究の発展の重要な歴史的機会であると結論した。ヒッグスファクトリーの活動は、その議論と研究を進めるべく、積極的に計画されることになる。
香山科学会議について:1992年に設立。正式には、前中国国家科学技術委員会と中国科学院の後援のもと、1年後に開始。香山科学会議は、自由な学術交流と議論を促進し、いろいろな先端分野の統合的,学際的研究を促進して、新しいフロンティアを探求することを目的に開催される、小規模のアカデミックなワークショップシリーズの一般的名称である。
Symmetry magazineより:国際リニアコライダー設計『計画承認に値する』
(From symmetry magazine: International Linear Collider design is ‘good to go’)
ほぼ10年にわたるR&Dの後、国際リニアコライダー(ILC)のGDEは、ゴールインする。
By Leah Hesla
ILCワールドワイドイベントの最後、三番目の舞台において、ICFA議長、Pier Oddone氏にILC技術設計報告書の5巻セットを公式に譲渡する、GDEディレクター、Barry Barish氏。
昨日、3つの大陸で開催された一連のイベントで、科学者は次世代の粒子コライダー、ILCの設計完成を祝った。
これらのイベントで、ILCの国際共同設計チーム(GDE)は、提案中のILCの設計を素粒子物理学のプロジェクトの監督機関である、ICFAに公式に提出した。ILCの詳細な設計図である、技術設計報告書の完成は、CERNのLHCの物理を補完し、その先へと進めるコライダーを設計するという、GDEの任務を全うしたということだ。
この日は、GDEが2005年に結成されて以来、ILC研究者グループが目指して来た日である。-だからお祝いしたのだ。 ILCは真に国際的なプロジェクトであるべしという理念に忠実に、ILC共同研究グループはワールドワイドにその業績を祝った。
6月12日に、東京でスタートし、CERNが続き、Fermilabで終わった。集まった科学者とその来賓らは、シンポジウム、一般向けイベント、レセプション、完成した報告書の一連の公式譲渡の儀式の成功に立ち会った。1つの祝賀イベントが1つのタイムゾーンで終わると、テレビ会議で互いにバーチャルな握手が交わされ、別のタイムゾーンへとバトンが渡された。
「技術設計報告書はILC設計の成熟度、緻密さ、そして大胆さを示す素晴らしい文書です。」と、ILCプロジェクトを監督する、Lyn Evans氏(リニアコライダーコラボレーション・ディレクター)は語った。「ILCは、世界の素粒子物理研究の次の最優先事項であるべきでしょう」
イベントは東京でスタート。ILC技術設計報告書をLyn Evans氏(リニアコライダーコラボレーション・ディレクター)に手渡す、LCB議長、駒宮幸男氏。写真:小林敦子(KEK)
準備完了
この世界的なイベントは、設計の完了を画し、ILCプロジェクトに対する世界的な支持の広がりを披露する機会であっただけでなく、素粒子物理学の分野をその実現可能性に気づかせる機会であった、とBarry Barish氏(ILCGDEディレクター)は語る。
「技術設計報告書は基本的に建設へと進む準備が完了したと述べています」と、Barish氏。「技術は確立され、R&Dのマイルストーンは達成されました。物理研究の意義は明確であり、明日にでも建設を始めることが出来ます」
5巻組の報告書には、これまであなたがILCについて知りたいと思ったであろうことの全てが盛り込まれている-あるいは、少なくとも、共同建設に関与する政府がILC建設のために知っておく必要があることの全てが、実施計画も含めて記載されている。今や残された仕事は、ILCを机上の計画から実在するコライダーへと転換するのに十分な支援を集めることである。
長さ19マイルの加速器は、電子とその反粒子である陽電子を加速し、5000億電子ボルトで衝突させる。電子と陽電子が構造を持たず点状であること、それは、電子と陽電子の衝突が陽子同士を衝突させるLHCでは観察が極めて難しい物理学を明らかにすることができることを意味する。
CERNで、ICFAメンバー、Rolf-Dieter Heuer氏に報告書を提出する、GDE欧州地域ディレクターBrian Foster氏(右)。写真:Anna Pantelia氏(CERN)
「LHC加速器でのヒッグス粒子の発見は、ILCの意義をより説得力をあるものにしました。」と、山田作衛氏(ILCリサーチ・ディレクター)は語った。
ILC(を推進する人々)は、TDRに詳述されている物理学上の意義が、そこに示された建設準備の確かさとあいまって、政府を共同建設参画へと誘うであろうと期待する。日本は、特に、ILCをホストすることに対する関心を示した。
「TDRは、建設の必要性と可能性について説得力のある論拠を示しています。これまでの大変な努力のおかげで、今や自信をもって建設できると言える1つの加速器を手にしたのです」と、Jonathan Bagger氏(リニアコライダー国際運営委員会の委員長)は語った。「ILCは承認に値する計画だ」
■ニュース記事
- from Iwate Nippo
24 June 2013
国際リニアコライダー(ILC)の誘致を目指す県と東北大などは23日、奥州市江刺区と一関市大東町で、建設候補地の北上山地(北上高地)で実施した地質調査の結果報告会を開き、「ILC建設地に適している」との結論を示した。
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from SX Daily
24 June 2013
据国外媒体报道,上周三,国际直线对撞机(International Linear
Collider)蓝图被公布,日本、瑞士和美国举行了相关仪式表示这台超高能量正负电子对撞机工程进入实施阶段,科学家希望这台价值数十亿美元的机器可
揭示更多的宇宙奥秘。据悉,日本政府对这项基础研究工程非常支持,很有可能最终会落户日本。
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from Yomiuri Shimbun
23 June 2013
佐賀、福岡県境の脊振山地へ誘致を目指す素粒子物理学の巨大実験装置「国際リニアコライダー」(ILC)についての講演会が22日、佐賀市内のレストラン
で開かれた。
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from Technisch Weekblad
22 June 2013
Vorige week publiceerde een internationaal samenwerkingsverband het
technisch ontwerp van de International Linear Collider (ILC), een
deeltjesversneller die in meer detail dan de succesvolle Large Hadron
Collider(LHC) naar subatomaire deeltjes gaat kijken.
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from Science
21 June 2013
「私の最初の挑戦は、いろいろな活動のリーダーと話をし、そして、米国研究者グループが本当に何をしたいかについて理解することです」と、Lockyer氏は語る。
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from Futura Sciences
20 June 2013
On vient d’apprendre par le Cern que les travaux concernant les plans et
le programme de construction de l’ILC étaient prêts : il ne manque plus
que le financement et la décision politique pour lancer sa construction, quelque part sur la planète. Beaucoup pensent qu’il sera
installé au Japon, mais rien n’est encore sûr.
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from Naperville Sun
20 June 2013
将来下されるべき決定としては次のようなものがあると新所長は述べた。それは、フェルミ研究所ですでに実行されている複数の研究プログラムのあり方、国際共同プロジェクトでの米国の研究所の役割、例えば、CERNでのアップグレード計画と日本の山岳地帯で建設予定のILC 計画 (LHCに匹敵するスケールのもう一つの粒子加速器)、などである。フェルミ研究所は、それら全てにおいて主要な役割を演ずると、新所長は語った。
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from Maxisciences
19 June 2013
De plus, les physiciens espèrent poser les bases d’une “nouvelle
physique”, permettant d’expliquer des phénomènes et des particules qui
sortent du cadre de la théorie standard.
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from Ars Technica
18 June 2013
LHCが再稼働した時(*)には、研究者たちは LHC を、昨年発見したヒッグス粒子の特性を調査し、標準理論で記述されるものを越えた粒子の検索を続けるために使う。しかしながら、どんなにたくさんのヒッグス粒子が LHC で作られようとも、私たちが LHC で発見で来る事には限界がある。(*訳注:LHC は現在アップグレードの為に運転休止中である)
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from Ingeniøren
18 June 2013
En teknisk designrapport for en lineær elektron-positron collider til en
pris af 50 milliarder kroner er netop fremlagt. Japanerne vil gerne
bygge, og Cerns generaldirektør er positiv, men afventende.
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from Novini.bg
18 June 2013
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Новият 31-километров Между народенлинеен колайдер (International Linear Collider, ILC)е почти го тов за строителство.
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from CERN Bulletin
17 June 2013
ILCが建設される準備ができているとはどういうことか、それは物理学的な意義がはっきりしている事に加え、実現しようという政治的意志がある事だ。LHCの素晴らしい性能のおかげで、現在、ILC を作るべきだという強い物理学上の意義が分かっている。そして、日本で、ILCをホストすることについて、科学的な分野、政治的な分野両方から勇気づけられるような噂がある。だから、今のところ、私たちは様子を見守る事が必要だ。
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from The Guardian (Blog)
16 June 2013
それ(ILC)は、日本人がリーダーシップをとって、国際協力で建設する事を提唱している高価な多国籍プロジェクトである。それは、現在議論されているいくつかの主要な素粒子物理学コライダーの中で最も現実的なプロジェクトであるー実のところ現在私たちが実際に作り方を知っている唯一のものである。
-
from NHK
14 June 2013
2020年代の完成を目指して計画が進む最先端の実験施設、ILC=国際リニアコライダーについて、建設を推進する国際的な組織のリン・エバンスディレクターがNHKの単独インタビューに応じ、施設を日本が誘致することに期待感を示しました。(Video)
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from Nature World News
14 June 2013
建設については、プロジェクトを進める人々は、日本がプロジェクトのホストをつとめようとする意思を持っている強いサインがあると語る。
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from Mainichi Shimbun
14 June 2013
-
「国際リニアコライダー」(ILC)の北上高地建設に備え、外国人研究者や家族の受け入れについて意見交換する「国際都市奥州市について考える〜ILC誘致とまちづくり」(市主催)が13日、同市の奥州宇宙遊学館で開かれた。
-
from The Conversation
14 June 2013
-
単純な言葉で言うと、LHCが発見加速器と考えられるならば、国際リニアコライダーは精密測定加速器である。両方の研究結果は互いに相手の結果と補いあうことが要求されている。
-
from Chinese Academy of Science
14 June 2013
中国の科学者は、加速器の全体設計、ビームダイナミクス、ダンピング・リングの設計、1.3GHzの超伝導空洞と加速要素の研究、先進のビーム診断と測定器設計、その他を含む、ILC のR&D活動に関わってきた。
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from Nikkei
14 June 2013
内閣府の日本学術会議は14日、宇宙の成り立ちの謎を探る次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」計画について、有識者による検討会を開いた。同計画の科学的な意義や社会への影響などを集中的に話し合い、今夏をメドに結論をまとめる。
-
from Kopalnia Wiedzy
13 June 2013
Ewentualne zbudowanie ILC przyniesie korzyści nie tylko fizykom. Już
teraz można zakładać, że nowe technologie, które powstaną na potrzeby
akceleratora udoskonalą np. obrazowanie medyczne, pozwalając na
zminiaturyzowanie tomografów pozytonowych i przyczynią się do stworzenia nowych mniej szkodliwych technik radioterapii.
-
from Génération Nouvelles Technologies
-
13 June 2013
-
L’un des projets les plus ambitieux de l’histoire de l’humanité
s’apprête à commencer. Les scientifiques du monde entier viennent
d’annoncer avoir finalisé les plans du prochain plus gros accélérateur
de particules.
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from Presse Citron
13 June 2013
-
Le plus grand accélérateur de particules jamais créé devient enfin
possible. International Linear Collider, 31 kilomètres, ne demande plus
qu’à être construit.
-
from scienze fanpage
13 June 2013
Si chiamerà International Linear Collider e, a differenza di LHC, non
sarà un acceleratore ad anello. Obiettivi:supersimmetria, materia
oscura e dimensioni nascoste. Forse costruito in Giappone.
-
from Wired
13 June 2013
ILCの主な目標の一つは、理論上予想され宇宙の質量の85パーセント以上を占めるにもかかわらず、これまで直接的に見つけることはできなかった物質、ダークマターの探索である。ILCはLHCの代わりでなく、むしろ、「相補的」になるように設計されている。
-
from Daynews.co.il
13 June 2013
הגדול בעולם. עכשיו חסר רק המימון: 7.8 מיליארד דולרהושלמו התכניות לבניית מאיץ החלקיקים
-
from Adevarul.ro
13 June 2013
-
ILC va încerca să ducă mai departe rezultatele LHC şi să identifice şi
să caracterizeze bosonul Higgs, iar pe viitor ar putea investiga şi
domenii cum ar fi supersimetria, materia întunecată şi energia întunecată şi teoria supercorzilor în dimensiuni multiple.
-
from Topnews.nz
13 June 2013
国際物理学者グループは、日本を最有力候補地として衝突型超加速器の建設を計画中だ。
-
from Gazeta.ru
13 June 2013
Международная группа физиков создала
технический проект Международного линейного коллайдера (ILC), сообщает
РИА «Новости» со ссылкой на сообщение коллаборации линейного коллайдера.
-
from Golem
13 June 2013
International Linear Collider (ILC) heißt das
nächste Großprojekt der Teilchenphysik: An diesem Teilchenbeschleuniger
soll die Forschungsarbeit des Large Hadron Collider (LHC) fortgeführt
werden. Die Linear Collider Collaboration hat die technischen Details zu
der Anlage veröffentlicht.
-
from Nikkei
13 June 2013
政府は、宇宙創成の謎に迫る次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」を国内誘致する方針を固めた。7月をメドに国内の建設候補地を一本化し、正式
に意思表明する。
-
from Computerra.ru
13 June 2013
Судьба Международного линейного коллайдера
решалась вчера специалистами ведущих лабораторий в ходе проводимой через
интернет видеоконференции.
- from phys.org
- 12 June 2013
- 新しい全長31㎞の国際リニアコライダーは建設の準備完了
- 今日、リニアコライダーコラボレーションは国際リニアコライダー(ILC)- LHCの物理を補完し、かつ越えて進む為に提案中の全長31キロメートルの電子-陽電子コライダーの技術設計報告書を発表した。
-
from Mainichi Shimbun
12 June 2013
宇宙誕生の謎に迫る超大型加速器「国際リニアコライダー」(ILC)の実現に向け、日米欧などの科学者らが約8年かけて進めてきた技術設計が完了し12日、東京都文京区の東京大で記念式典が開かれた。技術的な検証を終え、いよいよ立地選定の段階に移行する。
-
from Physik Journal
12 June 2013
Die Planungsarbeiten sind weit
fortgeschritten, und am 12. Juni haben die beteiligten Physiker den
Technical Design Report der Öffentlichkeit vorgestellt.
-
from Nikkei
11 June 2013
宇宙誕生の謎に迫る次世代加速器「国際リニアコライダー(ILC)」建設の経済効果は30年間で合
計約45兆円――。日本生産性本部は11日、ILCを日本に建設した場合の経済効果の試算を初めてまとめた。(Japan Productivity
Center published the report on the economic impact of the ILC on 11
June. According to the estimate, the impact of the ILC construction will
be as big as 45 trillion yen for 30 years.)
-
from Saga Shimbun
11 June 2013
佐賀、福岡両県は11日、国際リニアコライダー(ILC)の脊振誘致をPRする海外研究者向け動画
を動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」に公開した。(Saga and Fukuoka prefectures posted the
English video to promote the ILC to Kyushu area on YouTube on 11 June)
-
from Xinhua news
12 June 2013
欧洲核子研究中心12日在日内瓦发布公报称,下一代高能对撞机——国际直线对撞机的最新设计报告问世,这种新一代粒子对撞机一经建成,将与该研究中心现有的大型强子对撞机一起解开很多未解的宇宙科学之谜。
■アナウンス
スノーマス:エネルギー・フロンティア・ワーキンググループのスケジュールネットで閲覧できます
(Snowmass: Energy Frontier working group meeting agenda online)
エネルギー・フロンティア・ワーキンググループのシアトル会議は、6月30日~7月3日に開催されます。スケジュールはネットで閲覧できます。主催者は全体会合と並行した会談・パネル・ディスカッションの混ざったものを計画しています。そして、報告書が実際書かれなければならない前に、ワーキンググループへの最終的な入力を提供することを目的としています。参加登録はこちらから。
■プレプリント
ARXIV PREPRINTS
-
Phenomenology of Fermionic Asymmetric Dark Matter
-
Non-Decoupling MSSM Higgs Sector and Light Superpartners
-
Leaving no stone unturned in the hunt for SUSY naturalness: A Snowmass whitepaper
-
The International Linear Collider
-
Naturalness, Supersymmetry and Light Higgsinos: A Snowmass Whitepaper
-
Proton-proton and electron-positron collider in a 100 km ring at Fermilab
-
Xenophobic Dark Matter
■今週のビデオ
いいことは3組で起きる
(Good things come in threes)
27 June 2013
LC NewsLineの先週号は、アジアと欧州での技術設計報告書譲渡イベントの、2つの概要ビデオが目玉だった。今日、3本目をご覧いただけることは私たちに取って誇らしいことである。Fermilabで行われた米国のイベントのビデオで、Barry Barish氏からPier Oddone氏にギフト用に包装された技術設計報告書の一そろいを手渡す概要編だ。バトン手渡しの興奮をぜひとも追体験されたし。
handover |
TDR
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